10月の詩屑 ぼくとセロハンテープ
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えちぜんにあったのはおおきなすべりだい。
おとなはたかみからみてるけど、ぼくはみえないからないちゃった。
えちぜん、あおがいっぱい。人もいっぱい。かわいいといってくれるひともいた。
なかなかわるくないね。
ぼく、ねむいからねるね。
おやすみ。
(10月9日 えちぜん山海里にて)
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貰ったミニカーにセロハンテープが貼られている。
ミニカーのボンネットが開かないようにテープで貼られていたようだ。劣化していて粘着力はもう無い。
カラカラに乾いて朽ちたセロハンテープは時を経たのを感じさせ、誰かが子を想って貼ったのだろうと思うと想いだけは時が経っても朽ちないんだな。
と、夕日に照らされながら思った。
我が子は今、セロハンテープに手をかけて剥がそうとしている。
どうか想いも受け取ってね。
つきなみ
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2作品いただきました。ありがとうございます。
とにかく「ぼく」がとってもかわいいです。
送っていただいた言葉に
勝手にタイトルをつけました。
「ぼくとセロハンテープ」
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