1月2日の詩屑結び 「素敵な轟音」
「素敵な轟音」
天気予報がはずれた
何かが起こりそうな日
年が明けた昼間なのに
世界が滅びる予感がする
ギラギラ輝く日が昇り
声なく雪が溶けていく
きっと世界の終末は
こんな風景なのだろう
なのに私の気分が良いのは
終わりが始まりを輝かせると知っているから
夜中に朝を夢見るように
冬場に夏に恋するように
今が最も、人生が美しい
空はひとつ
私たちもひとつずつ
それっきり
曇り空から
雪がチラチラ
雨ザーザー
霰バラバラ
日が差したと思ったら
いつの間にかの曇り空
これが北陸福井の冬の空
私のふるさとのいつもの景色
どこでだって私
どこでだって生きる
あの人もそうかしら
空はひとつ
本当に?
青空と太陽の下で大の字
気持ちいい
リラックスできる実家に
ありがとう
そうきっと
普通がいちばん
良いことも悪いことも
時が流れる
今が大事
何かがおこった日
覚えてないくらい
一緒に笑って
一緒に歌って
思いがけないプレゼントに
一緒に喜んだね
何かがおこった日
知らないふりはできない
重さと軽さ
私のそばに転がっている
それはなんだろう
家にこもって6日目
ボサボサ頭であたりをみまわす
素敵にあたたかいおふとん
素敵に食べかけた蟹の殻汁
素敵に枯れかけたアンスリウム
素敵にやりかけの家族すごろく
お昼過ぎても誰も起きない素敵にしんと暗い家の中
空からかみなり
素敵な轟音に家が揺れ
子供が一瞬目をあける
今日は1月2日、外は雪が積もっているらしいよ。
たまに日が差せば溶けかけた雪がキラキラ反射して
きっととても素敵だろう
私の中に住み着いているもの
それはなんだろう
大切なそれを なんて呼ぼう
アンという名の少女と
友になりたい!
いつだって美しさへの憧れと
想像の世界に浸り語るの
恥ずかしがりもしないで
あなたに浸っていれば
今がいつで
ここがどこで
私が誰なのかなんて
どうだってよくなるんだ!
今がコロナ禍の
1月2日にリビングで
Netflix観てるなんて
そんなロマンの欠片もない
世界にいるとは思えないんだもの!
外は
人が少なくて
絶好のチャンス
雪の変化
雪の塊は 冷たく固く
佇んでいる
気温があがれば 瞬く間に
水へと変わる
コロナが何だ 政治が何だ
とは言わない
ただ まわりに合わせて
変化する
悩んだり 恐れたりはしない
ただ 何も言わずに 速やかに 変化する
何も言わずに
動き出した
まずは心から
破れ障子に、雪原みたいにきらめく銀紙を貼ってみた
まずはつま先から
新しいコートで初めて外を歩いた
冷たい風が気持ち良い
ずっとずっと
探していたものの一つかもしれない
新しく買った白いストール♪
どんな絵を刺繍しよう
わくわく
何かがおこっている
今
その1
朝5時、まだまっくらな朝
猫さんがにゃーにゃー鳴くので一緒に外をみる
なんにも見えない
でも猫さんは何かを見つけたみたい
もうすぐ朝がくるよ
その2
お雑煮の中のお餅が
お鍋の中でとろとろに…
こののんびりとした時間経過
ありがたいなあ
その3
まりもにくっついている気泡
今日はなんだかいつもよりたくさん!
寝る前に
昔 購入した雑誌を開いたら
意外にも 心が落ち着きました
朝ごはんと朝支度の本
張り切りすぎず…自分も楽しめる朝にって書いてありました
なるほど…
なるほど…
朝一に
あったかいルイボスティーを飲もう
遠くの方から
足音が聞こえてくる
どんどん やってくる
私の内側が少し飛び上がる
雷は雪を運んでくる
気だるさの中思いが浮かんで
いつの間にかどこかへと無くしてしまう
寒い日はあたたかさがいつもより恋しい
音もなく雪は降って
その分だけ寂しいのに
あたたかいと思えるのは
なんでだろう
ぼんやりとみた窓へ映る外の世界は眩しくて
今は何時 が
わからなくなった
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