6月の詩屑結び「てん てん 」
「てん てん 」
ねぇ
話したいことがあったの
疎遠になった友人が
「話したいことがあったの」って
今朝で3回、同じところで目覚める
気まずくて連絡はできないから
次の夢ではその先が聞きたいよ
まずは
私のための時間を考えます
忘れるための時間を
掃除おわったぁ
の
あとは
ゴロ~ンとして
風にふかれます
6月のある日 待っていました
ピンポーン
「きた!!」
産地直送トウモロコシ うれしい!!
生でもおいしいトウモロコシ おいし!!
ゆでよう~ 待ってられない~~
生で1本食べちゃった うまい!!
おいしい記憶がひとつ ひとつ
忘れられない ひとつ
スイカの季節になりました
無人島にひとつだけ食べ物を持っていっていいと言われたら
スイカを持っていきます
最後の晩餐はなにがいいと聞かれたらスイカと答えます
ひと夏で7玉食べたのが最高記録です
スイカの内皮をナムルにすると
これまた最高です
台所に置いたラジオから流れてくる
曲にまつわる思い出は
ちょっと大げさ
そんなこともあるよね
挑 戦
蒸し暑い部屋
ギターを抱えて
指先の感覚がなくなるまで
あれやこれやも
乗り越えられそうな気がして
指先があれやこれやを忘れて
音だけになって
てん てん てん
てんてんと 植えられた
だれかによって 植えられた
赤ちゃんの手のひらぐらい ちいさなアジサイ
もしあの子が したものだとしても
それはきっと かわらない
ちいさなことを
覚えていたい
海へ向かう道
雲が伸びて
薄い青、桃色、紫のグラデーション
ずっと繋がっている空
果てしなく続く美しい空
あれやこれや
ふえていく
知らない町の
知らない人
でもなんだか
好きになっちゃう予感
初めまして
・
約束の日 待っていました
ケーキだ
箱を開けたら思わず
笑み
お茶をすぐに用意します
話はそれから
フィクションのような
久しぶりの再会で
昔なつかしいファンシーショップの思い出で盛り上がる
気持ちは小学生へタイムスリップ
その頃のワクワクの気持ちは
今も持ち続けたい
もうすこし
あとすこし
うまくいきますように
なんて そんなこと
言わないよ
たくさんの人がいたけど 緊張せずにできた
できないところができて
うれしかった
綺麗で大きい音が出て
うれしかった
うれしかった
0コメント