「ある日見た踊り」
あばら骨に肉体を感じる
波打つ皮膚の光と影
見えないものはうねり
細かなものはうねりに合わせて
バラバラになっていく
ひだの中へ
奥へ
脳 の 水脈 を 走れ
指先はもっとも美しいものだろう
暗闇に光がさしてうかぶ白い顔を
なんでだろうと問う
目は不必要なものを写してしまう
口角はあげるな
どこまでもわかりやすくヘドロの匂いで
ツンと冷たい元素を肺へおくりこんで
まわってください
つよくつよく
見ているものを串刺しにしながら
この得体の知れない
動くものをなんでだと
問うてみろ
(数年前のノートから出てきた詩です)
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