2021.12.20 11:36「地下のどこかに」地下は都会の心臓の音がする張り巡らされた地下のどこかにはきっとまだ誰も足を踏み入れたことのない場所がある地下は都会の心臓の音がする張り巡らされた管からいつまでもいつまでも鳴り続けわたしの心臓はほんの少しあこがれシンクロナイズをこころみる蛍光灯の灯はまばたきのように明滅する行き場の...
2021.12.19 12:32「ポラちゃん」真っ黒な空の下道の真ん中で大きく手を広げて息を吸い込むという歌を描いた私はセカイを知らないけれどセカイだって私を知らないでしょうヒトから人へと知り合いながら知っていく世の中は人でできてるって人は何でできてる?カラフルなドクロがいいな私はできればドキドキでできてるほんの少しのことで...
2021.12.19 12:20「ある日見た踊り」あばら骨に肉体を感じる波打つ皮膚の光と影見えないものはうねり細かなものはうねりに合わせてバラバラになっていくひだの中へ奥へ脳 の 水脈 を 走れ指先はもっとも美しいものだろう暗闇に光がさしてうかぶ白い顔をなんでだろうと問う目は不必要なものを写してしまう口角はあげるなどこまでもわか...
2021.01.09 23:10しずくから文字 / 「故郷」(詩)「つららも文字に見えたので」と、Facebookのコメントにこちらの画像をいただきました。「詩屑と しずく・・・」コメントくださったのは、先日の詩屑集めに参加していただいた、まめもちさん。ああ、それってすごい。言われてみると、言葉がしたたり落ちそうに見えてくる。まめもちさんが言う...
2021.01.02 07:35昔書いたものも10年以上前に書いた詩のことが今でも忘れられずにいます。その詩は、今でも私を勇気づけてくれたり、あの時、あの場所のことを想わせてくれます。ここのところ書くことから離れていましたが、どうしようもなく、また、詩を書いていきたいです。(記事には、昔書いたものも、新しく書いたものも、あれ...
2021.01.01 04:26「古代遺跡近所 紀元前駅」駅前の橋を渡る天は青影は黒々と元気らしい駅に群がる人の声が川の音と混じり合って流れている橋の下では水面が縞模様に輝いて揺れてその上をひとりの影がゆっくり移動する高い堤防の壁は日の光を浴びて古代エジプトピラミッドの色をして裾のほうは水模様をうけてきれいだ今日こそ発見がある予感の考古...
2021.01.01 04:22「81/3」どうしてだろう空も木々もあんなに映画なのに可愛い女達は誰もが主人公なのに私の中には何も浮かんでこないアサ ニシ マサ呪文は呪文のまま意味など要らないただあの声が響きがまだ耳の奥に残っている奇術師でさえわからない私の映画の全貌を私のほかに誰がわかるというのだろうまた昔の夢を見たあの...
2021.01.01 04:21「空中マンション」大きな神殿だけでは物足りずバビロンで王妃は故郷の森を懐かしむここは日当りが悪く洗濯物も乾かないいつだって声は神にはとどかないで隣にとどいてしまうのです駐車場からマンションを見上げると不思議でもない不思議が浮かんでいる多すぎるドアの奥に同じような玄関がやっぱりあることそんなこと車の...