「ポラちゃん」

真っ黒な空の下

道の真ん中で

大きく手を広げて

息を吸い込む

という歌を描いた

私はセカイを知らないけれど

セカイだって私を知らないでしょう


ヒトから人へと

知り合いながら

知っていく

世の中は人でできてるって

人は何でできてる?

カラフルなドクロがいいな

私はできればドキドキでできてる

ほんの少しのことで崩れてしまいそうな

絶妙なバランスでできてる

このままいても危ない気がする

人は

それからどうなる?

楽しいといいけどな

薄暗い部屋は羊水がいっぱいでいいかんじ

生み出す

散らかす

画面の明かりは非常口

生んだ子たちを送りだし

私はどうやって出て行こう

今日はすべて忘れてドアから出るしかない

お腹は空くのだし

あの人たちは待ってるし


楽しいのは嘘なんかじゃない

ほんの少しの ちがうなってかんじが

きっと本当だから

あの人たちは知らないかもだけど

どこにもない響きがあって

あるんだよって

歌えるのは私

聞こえたら

レスポンスしてくれますか

遠いと思えば遥かに・・・

好きだと思えばなんだって


ナイフとフォークとキュラーとポラと

楽しいと思うんだよね

色がたくさんで

ほんの少し息を忘れたりして

だけどあの暗闇を忘れずに

あの光を忘れずに

息を吸い込む

ここは少し足りないみたいなのなにかが

 めいっぱい吸いこんで

吸えるだけ吸って

あとは吐き出すだけ



(2020年の手帳より 詩 出会った子のこと)

想作あれこれ

こちらは展示場です。 あれこれいろんなものを詰め込んでいます。 想うことを大切に作ります。 ー エガクカナ ー

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